2019年2月、
楽天市場の違反点数制度が一部改定されました。
1月末の楽天カンファレンスで発表になりましたが、
サポートニュースではなかなかサラッとお知らせされていたので
ご存知でないショップさんも多いのではないでしょうか。
今回の「意外と知らない楽天市場の禁止行為」シリーズは番外編です。
違反点数制度の何がどう変わったのか?
ペナルティの種類や罰金はどうなっているのか?
違反点数制度・2019年版として、じっくりおさらいしていきましょう。
違反点数制度の何が変わった?
まず、こちらが最新版の違反点数表です。
赤く囲ってある箇所が今回変更になった点ですね。
何がどう変わったのか、ひとつずつ見ていきましょう。
① 違反点35点・55点の違約金が廃止
違反点35点と55点の違約金が撤廃されました。
以前の違反点数制度では、それぞれ10万円と40万円の違約金がありましたね。
過去の記事でも紹介していますが、例えば
「隠し文字」や「商品に関係のないキーワードの羅列」は
違反点35点の禁止行為にあたります。
知らずに禁止行為をしていないか、ちゃんと見直すぽ!
② 2種類のルール講習が追加
低累積での罰金はなくなりましたが、
ランキング掲載制限や検索表示順位ダウンなどのペナルティは継続です。
では、万が一違反をしてしまいペナルティを受けてしまったら
違約金の変わりに何をすればよいでしょうか??
楽天曰く「ルールの理解を促す学習機会」として
レベルⅠ・Ⅱの違反点累積の措置にWEB講習と対面の講習が追加されました。
累積点数に応じた講習を受講すると、各種制限が解除される仕組みになっています。
講習内容については現時点で明らかになっていませんが
【特定のルールに偏ることのない店舗運営に必要なルール全般】
を学ぶ講習会になるとのことです。
③ 累積点数が高い場合、講習の受講が必須化
違反点75点以上の高累積かつ、レベルⅠ・Ⅱの時点で講習未受講の場合
WEB講習と対面の講習受講が必須となりました。
違反点が75点以上になると、従来通り違約金も継続となっています。
忙しい!って放っておくと、もっと大変なことになるぽ・・・
ここで基本のおさらいになりますが
違反点数の記録期間は、毎年1月1日から12日31日までとなります。
累積点数は翌年の1月1日にリセットされるので、違反点の記録期間としては1年間です。
この期間内に累計違反点数が100点に到達した場合
原則その時点で即・契約解除措置(退店)を取られてしまいます。
楽天から指摘されたら違反箇所はすぐに修正するぽ!
指摘はメールで来たりRMSのTOPページでも確認できるから
こまめに違反事項がないかチェックをしておくぽ!
講習の受講方法などは順次公開されていくとのことですが
これまでの罰則からは、かなり緩和された印象です。
とは言え、やはり違反や禁止行為は未然に防いでおくのがベターです。
当ブログでも違反点数制度のポイントをいくつか紹介しておりますので、
この機会にぜひ店舗内の見直しをしてみてくださいね。
これからの違反点数制度
違反点数制度の改定と同時に「アドバイザリーパネル」の設置が発表されました。
こちらも今のところハッキリした詳細は明らかになってはいませんが
楽天市場の品質向上を目的として、外部の有識者を集めた第三者組織
になるとのことです。
今回の改定は
ルールの正確な理解や、ショップ運営に必要な情報を講習を通して伝えることで
違反行為の再発を防ぎ、より安全なショッピングモールを目指す
という部分が楽天の意図なので、第三者組織の設置も公正で最適なルールの策定や
より安心で安全なモール作りを目指しているようです。
2016年9月の施行以来、少しずつ変わっている違反点数制度。
特に改定の入った時期は、店舗を見直してみる良いチャンスです。
あなたのお店にもあるかもしれない
“意外と知らない楽天市場の禁止行為”
この機会ですから、しっかりとチェックしてみましょう。
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