運営ノウハウ

【二重価格表示のルール】当店通常価格とメーカー希望小売価格の正しい使い方

うさぎ
うさぎ
セールのお買い物ってたのしいよねー!!!!!
じーぽ
じーぽ
年末には大きいセールが色々あるぽ~
お買い物をするときは普段の値段も見るぽ?
もちろん見るよ!!
安くなってる!と思うとついつい沢山買っちゃうよー
ふむふむ~
じゃあ二重価格には十分気をつけるぽ!
二重価格!聞いたことあるよ!
1万7000円のスルメ・・・
そんなこともあったぽ・・・
ショップ側はこの二重価格表示のルールが守れていないと
大変なことになるぽよ~

先日、大手通販サイト・ジャパネットたかたが
不当な二重価格表示を行っていたとして、消費者庁から措置命令を受けました。

ニュースでも大きく取り上げられて話題になりましたが、
ネットショップに限らずとも、小売業を営む上で「二重価格表示」は
切っても切れない重要なポイントかと思います。

今回は「そもそも二重価格って何?」という人向けに、
少しだけわかりやすく噛み砕いていきますので
二重価格表示の入門編”として、一緒にポイントを抑えていきましょう!

ページコンテンツ

正しく理解しよう!二重価格表示

ネットショップ運営をしていると、
必ず「二重価格表示」というキーワードを目にする機会があるかと思います。

字面の通り、ほぼそのままの意味ですが、正確に言うと

“二重価格表示”とは?

商品の販売価格とは別に、比較対象となる別の価格を同時に表示すること

です。楽天の商品ページを例とすると ↓ こんな感じで

セール期間中などは特によく見かける表記ですよね。

ネットショップでは上記のように
元の通常販売価格と、割引き後の価格を並べて表示すること
二重価格表示と呼んでいます。

二重価格表示の種類はさまざまですが
楽天市場では、二重価格欄に表示できる種類に制限があります。

今回は、楽天市場での二重価格表示の代表的な例として、
当店通常価格」と「メーカー希望小売価格」の注意点をご紹介します。

当店通常価格(通常価格)

当店通常価格とは
過去の販売価格を比較対象価格とした二重価格表示のことです。

お店によっては単純に「通常価格」と表記されていたりしますが、
実は表記するための条件がしっかりあるのをご存知でしたか?

1.販売価格の実績に関する条件

その商品を元の値段で「いつから」「どのくらいの期間」販売していたか
以下の通り、明確に設定されています。

  • 過去直近2週間で、元の価格での販売をしていた実績
  • 元値で合計2週間以上販売していた実績

2.販売期間の実績に関する条件

販売価格の実績に関する条件」を2つとも満たしていることを前提として、
さらに販売期間の実績にも条件がありますセール

こちらはちょっと、、
いえ、正直かなりややこしいので、下の図をご覧ください。

要するに
元の値段での販売実績が、最低でも販売期間全体の半分以上ないと二重価格表示しちゃダメ
ということです。

当店通常価格のまとめ

楽天のRMS上で、二重価格欄に当店通常価格を設定する際は
「販売価格」と「販売期間」の条件を満たしていないと、
更新時にエラーが出てしまいます。

カゴ上とは別で、説明文やキャッチコピーに当店通常価格を記載したいときは
二重価格表示のガイドライン違反がないか、しっかり確認してから記載しましょう。

メーカー希望小売価格(メーカー希望価格)

当店通常価格と同様に、よく使用されているのが「メーカー希望小売価格」です。

メーカー希望小売価格とは、商品を製造するメーカーなどが
小売業に対して「このくらいの価格で販売してほしい」という希望額を表示したものです。

簡単に言うと
メーカーのカタログやHPに記載されている元の値段
ってことだぽ!
お店の人が
実際に売る値段を決める参考にしてる
って言ってたよ!
その通りぽ!
メーカーが希望してる販売価格が書いてあるだけで
割引後の値段がちょっとお得に見えたりするぽ!
確かに!!
じゃあメーカーが値段出してるところはカタログとか見て
メーカー希望小売価格を書いておいたほうがいいよね!!
ちょ、ちょっと待つぽ!!
メーカー希望小売価格を二重価格欄に表示するには
必要な条件があるぽ!!
勝手にやっちゃダメだぽ!!!

メーカー希望小売価格」と表記するためには、
そのメーカーが出している資料を基にしたエビデンスの掲載が必要です。

エビデンスは「証拠、証明資料」と言った意味の英単語ですが、この場合は
前提として「予め公表され、消費者に広く示されているもの」であることとされています。

商品ページに掲載するエビデンスの種類

RMS・店舗運営Naviのメーカー希望小売価格の掲載マニュアルでは
エビデンスの種類として、以下の4つが定められています。

エビデンスの種類

「メーカー希望小売価格」or「販売価格」の表示が明確な

  1. サイトのキャプチャ画像
  2. メーカー作成のカタログまたはカタログのキャプチャ画像
  3. メーカーの新聞・雑誌広告のキャプチャ画像
  4. 本体または商品タグを撮影した写真
    ※ただし、ブランド名やメーカー名が印字されているものに限る

カタログや新聞・雑誌広告のキャプチャ画像は商品ページ上に掲載する上で
別途、著作権者の許諾が必要となります。
無許可で使用しないように注意してくださいね。

エビデンスの掲載方法

メーカー希望小売価格や販売価格が明確に表示されているエビデンスの準備ができたら、
商品ページの所定欄に正しく掲載していきましょう。

テキストで掲載する場合

メーカー希望小売価格はメーカー○○に基づいて掲載しています
※○○に入る文言は「サイト」「カタログ」「広告」「商品タグ」の4種類

赤文字の部分は必須文言です。
テキストは楽天のシステムでチェックが入るので、文言の間にスペースや記号などを入れてしまわないよう、注意が必要です。

画像またはリンクで掲載する場合

R-Cabinetもしくは楽天GOLDに登録した画像を使用
ファイル名には「evidence」という半角英字を必ず含める
※エビデンスとして掲載可能なファイル形式はjpg、gif、png、pdf、htmlのみ

外部サイトへの直接リンクは、エビデンスとして許可されていません。
(そもそも楽天以外へのリンクは別途申請が必要なので、気をつけましょうね。)

テキストへのリンクで画像やpdfを掲載する場合は、
上記のようにリンク先が楽天市場内に限定されていますので、注意しましょう。

エビデンスにならない資料

メーカーかどうかがわからないサイトのキャプチャ画像や、
メーカー以外が発行したカタログなどはエビデンスとして認められていません。

エビデンスを掲載する前に
その資料がエビデンスとして合っているか
メーカー希望小売価格の掲載マニュアルを確認するぽ!

メーカー希望小売価格のまとめ

紹介した他にも、メーカー希望小売価格の表示には細かい規定があります。

販売しているショップがメーカー「のみ」の場合や、
プライベートブランド商品の価格、小売業者が自ら設定した価格など
メーカー希望小売価格として認められていないケースもありますので、
詳細は店舗運営Navi「メーカー希望小売価格の掲載マニュアル」を確認して下さいね。

二重価格表示のまとめ

今回はセール期間中によく見る代表的な二重価格表示として
当店通常価格」と「メーカー希望小売価格」を中心にご紹介しました。

二重価格表示とされる価格表記は、この2つの他にもいくつかありますので、
楽天市場で商品ページに二重価格欄を設定する際は
二重価格・割引表示に関するガイドラインをチェックしておきましょう。

二重価格は正しく設定していれば、購入者にお得感が伝わる強い表記です。
2018年の年末商戦に向け、当店通常価格は準備を始めておくと良いかもしれませんね。

年末のセールも楽しみだよー!!!!!
ショップさん頑張ってねー!!!!!
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