ここ数年で各方面で一気に存在感を増している「ドローン」。
趣味で操縦を楽しむだけでなく、レースの世界大会が開かれるなど
スポーツとしても盛り上がりを見せていますよね。
そんなドローンの活躍の場が、物流にまで及ぼうとしているのをご存知ですか?
AmazonやGoogle、日本郵政など、名立たる企業が
ドローンを使った配送サービスの実用化に向けて様々な取り組みを行っています。
そんな中、楽天が「ドローン配送サービス」の実施を発表しました。
ネットショッピングの台頭によって社会的にも注目度の高い配送問題。
ドローンがこの問題を解決する存在となるのか、さっそく詳細を確認していきましょう!
目次
楽天ドローン配送サービスの概要
現状、楽天ドローンの配送サービスは、すべてのエリアで利用できるものではなく
一部のエリアのみで利用できる期間限定のサービスとなっています。
これまでに、ゴルフ場にいるゴルフプレイヤーへのデリバリーサービスに始まり
東日本大震災の被災地の南相馬市への商品配送サービスなどを試験的に行ってきました。
いずれのサービスも現在は一旦終了となっていますが
2019年7月から、新たに第三弾のサービスが始動します!
楽天ドローンで東京湾の離島へ商品配送
2016年から数えて第三弾となる今回のサービス内容は
スーパーマーケット「西友LIVIN」から東京湾の離島「猿島」への配送サービスです。
サービスの詳細は以下の通りです。
【楽天ドローン離島配送サービス詳細】
■サービス期間■
2019年7月~9月の木・金・土曜日
※8月3日(土)、8月15日(木)は除く
■お届け場所■
神奈川県横須賀市猿島
■購入および発送元の店舗■
西友 リヴィンよこすか店(神奈川県横須賀市)
■購入可能な商品ジャンル■
精肉、野菜、酒、飲料、消耗品、救急用品など
■配送料■
500円(税込)
配送先となる猿島は、年間20万人が訪れる人気のアウトドアスポットで
夏になると、バーベキューや釣りを楽しむ観光客がたくさん訪れます。
そんな観光客向けにバーベキューや釣りで必要になる食品や雑貨を
猿島の対岸にあるスーパーマーケットからドローンを使って配送します。
楽天ドローン配送サービスの利用方法
楽天ドローンによる配送サービスを利用するには
専用アプリ「楽天ドローン」をインストールする必要があります。
サービス開始前ですが、アプリのダウンロードは可能です。
案内に従ってお届け場所に猿島の海水浴場を指定すると
配送可能な商品の一覧が確認できます。
バーベキューなどのアウトドアでの利用を想定しているので
食料品や飲料のほかに絆創膏やハンドジェルなどの衛生用品も購入できるようです。
![楽天ドローン専用アプリ](https://gk-post.com/wp-content/uploads/2019/06/drone3.jpg)
買い忘れてしまったものや足りなくなったもの
当日緊急で必要になったものなどをスマホひとつで現地まで届けてもらえます。
購入手続きもとても簡単で、楽天会員アカウントでログインして
いつものようにネットショッピングをする感覚で手軽にオーダーできてしまいます。
ドローン配送サービスへの各社の取り組み
ここまで楽天の取り組みについてお話してきましたが
ドローン配送については各社が取り組みを強化しています。
楽天以外の企業の取り組みについても確認していきましょう。
Amazonのドローン配送への取り組み
![Amazon PrimeAir](https://gk-post.com/wp-content/uploads/2019/06/drone2-1.jpg)
アメリカ最大手のECモールを運営するAmazonは、
2015年頃から積極的に配送用ドローン活用の意向を打ち出しています。
2019年6月に配送用ドローン「Prime Air」の機体を公開し
数か月以内にはサービスを開始すると発表しました。
Googleのドローン配送への取り組み
![グーグルwing](https://gk-post.com/wp-content/uploads/2019/06/drone4.jpg)
検索エンジン最大手のGoogleでは
「Wing」という配送用ドローンの開発を進めています。
当初は社内プロジェクトで始めた開発でしたが
現在はGoogleから独立して、グループ会社が実用化への取り組みを行っています。
Wingは、すでにオーストラリアのノース・キャンベラで
ドローンによる商品配達サービスをスタートしています。
日本郵便のドローン配送への取り組み
![日本郵便ドローン配送](https://gk-post.com/wp-content/uploads/2019/06/drone5.jpg)
日本郵便は、2018年11月から福島県内でドローン配送をスタートさせています。
2018年10月に、補助者を配置せずにドローンを目視外飛行させる承認を
国土交通省から日本で初めて承認されています。
南相馬市の郵便局から9キロ先の浪江町の郵便局までを15分で飛行し
通常の車での配送と比較して、配送時間が10分短縮されました。
楽天ドローン配送サービスのまとめ
日本のみならず、世界的に注目の集まるドローンが
輸送手段として実用化される日はかなり近いところまで来ているようですね!
飛行距離の長さ、安全性、天候等による荷物への被害など
ケアしなければいけない問題はたくさんあると思いますが
無人配達が可能になることは、人員不足の続く配送業界に明るい材料となりそうです。
配送の速さが売上に大きく影響してくるEC業界にとっても
注目していきたいニュースですね。
国内ではまだ配達エリアや期間が限定的ですが
首都圏にお住いの人は、この夏に楽天ドローンを利用してみるのも面白そうですね。
ネットショップで注文した商品が空から降りてくる!
そんな光景を目にする日を楽しみに待ちましょう。
ネットショップ運営でお困りのことはありませんか?
お気軽にご相談ください。