今回の記事は、2023年に予定されている楽天市場の「SKUプロジェクト」についてお伝えしたいと思います。
楽天市場がよりお買い物しやすくなるとても魅力的な取り組みですが、それだけ大規模な仕様変更にもなっています。
2022年9月時点で公開になっている情報をもとにお伝えします!
目次
SKUプロジェクトとは?
楽天市場で商品を探す際に、ユーザの約6割が利用すると言われる商品検索ですが、現状の仕様では意図した商品がヒットしづらいという課題を抱えています。
この課題を解決するために立ち上がったのがSKUプロジェクトです。
これにより、SKU単位での商品登録・データ保持が可能になり、検索から目的の商品を見つけやすくなったり、1つの商品ページで容量やサイズ違いの価格を表示することができるようになります。
SKUとは
SKU(=Stock Keeping Unit)とは、受発注や在庫管理を行う際の最小の管理単位を意味します。
1つの商品で複数のカラーやサイズ、容量などのバリエーションがある場合、一つ一つのバリエーションのことをSKUと呼びます。
詳しくはRMSの店舗運営Naviをご確認ください。
SKU移行によって可能になること(一部抜粋)
SKUでのデータ管理に移行することで、商品ページの表現が大きく変わり、これまでの楽天市場ではできなかったことができるようになります。
価格違いを1ページで並べて表示できる
同一商品のバリエーションでカラーやサイズ等によって価格が異なる場合でも、1ページ内に並べて表示することができるようになります。
【サンプル】価格違いの表示
引用:[SKUプロジェクト] SKUプロジェクト概要(RMS店舗運営Navi)
バリエーションのある商品でも別ページに誘導する必要がなくなるため、商品ラインナップがわかりやすく、ユーザも比較検討しやすくなります。
3軸以上のバリエーション設定ができる
これまでの項目選択肢別在庫では、縦軸と横軸の2軸までの設定しかできませんでしたが、SKU移行後は3軸以上の設定も可能になります。
【サンプル】3軸以上のバリエーション表示
引用:[SKUプロジェクト] SKUプロジェクト概要(RMS店舗運営Navi)
バリエーションが多い商品は、購入間違いも多くなってしまうリスクがありましたが、SKU移行後は、ユーザの購入ミスも軽減させることができそうです。
検索結果にバリエーションが表示できる
楽天サーチの検索結果にも商品バリエーションが表示されるようになります。
【サンプル】楽天サーチ結果にバリエーション表示
引用:[SKUプロジェクト] SKUプロジェクト概要(RMS店舗運営Navi)
ユーザは商品ページに入る前に、求めるバリエーションが販売されているかどうかを確認することができるようになります。
検索結果にSKU画像・単価が表示できる
楽天サーチの検索結果に、求めるSKUの画像が表示されるようになり、セット商品では1個当たりの単価も表示されるようになります。
【サンプル】楽天サーチ結果にSKU画像と単価の表示
引用:[SKUプロジェクト] SKUプロジェクト概要(RMS店舗運営Navi)
この機能によって、ユーザは商品ページに入る前に商品を比較検討することができるようになります。
当社システムのSKU対応方針(2022年9月現在)
SKUに対応した楽天市場の新機能は、2023年4月のリリース予定となっていますが、詳細な仕様についてはまだ公開されていません。
当社システムの対応については、楽天市場の新機能リリース後、可能な限り速やかに新たな仕様でシステムをご利用いただけるよう改修作業を進めていく予定となっています。
リリースの際は、ご利用店舗様に別途ご案内をさせていただきます。
店舗様のSKU移行について
各店舗様のSKU移行時期ついては、2022年9月よりRMSお知らせ配信にて、楽天市場から店舗ごとに指定されることになっています。
当社システムの改修完了より前にSKU移行を実施されますと、当社システムによるデータ取得が正常に行われない可能性がございます。
指定されたSKU移行時期については、変更希望を申請することが可能です。
可能な限り後期に移行となるよう、変更申請をお願いいたします。
■SKU移行日時の決定方法とスケジュール
引用:[SKUプロジェクト] 移行日時の決定方法(RMS店舗運営Navi)
まとめ
SKU移行により、ユーザは商品が探しやすくなり、商品ラインナップもわかりやすくなるため、メリットも非常に大きな仕様変更となりますが、店舗様によっては導入のための作業や準備に相当の時間が必要になるものと思われます。
繰り返しになりますが、楽天市場から指定されたSKU移行時期は変更希望を申請することが可能です。
各店舗様でもしっかりと本プロジェクト内容をご確認いただき、無理のないスケジュールでの移行対応をおすすめいたします。
2022年9月時点で店舗様向けにも公開されている情報をもとにまとめていますので、より詳細な情報については楽天市場へのお問い合わせをお願いいたします。
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