「ネットショップでよく見る・よく出る薬機法」シリーズの第2回です。
今回は、誰もが一度は気にしたことがあるであろう
ダイエットに関連したキーワードをピックアップしました。
健康食品を含む食品類や化粧品を中心に
よく見る・よく出る“薬機法キーワード”の掘り下げと、
そのキーワードの具体的に何がNGなのか?という点を学んでみましょう。
「ダイエット(健康食品)」関連のNG表現
「ダイエット」という文言は、あらゆる場所で非常によく見かける表現です。
ここで特に注意が必要なのは、サプリメントなどの健康食品です。
健康食品は、あくまでも「健康を維持するための補助」的な食品類であって
身体機能を大幅に改善できるものではありません。
したがって、以下のような表現はNGとされています。
「飲むだけで痩せる」
「○kg体重が減る」
「寝ている間に痩せる」など
「飲むだけで絶食したときと同じ」みたいな記載もダメだぽ
言われてみると、そう書いてある商品ってちょっと大袈裟だと思っちゃうよね
“痩せること”に意識を向けさせて大袈裟に宣伝すると
誇大広告として景品表示法に引っかかるぽ!
この場合だと“痩せる”という効果・効能の部分が薬機法
本来の内容よりも誇張した表現の部分が景品表示法
の範囲になるぽ!ざっくり覚えておくぽ!
他にも「ダイエット」という表現がよく利用されている商材として
EMSベルトや腹筋マシーンのような「ダイエット器具」がありますね。
こちらは【使用者が運動する(体を動かす)こと】を前提とした商品が多いため、
薬機法の規制対象からは外れています。
ただしダイエット器具でも「○○するだけで痩せる」など
誇大表現を利用すると規制対象となってしまいますので、注意しましょう。
- 具体的な体重の増減を表記したり、体内の変化を示唆するような記載はNG
- 飲むだけ、寝るだけなど「○○するだけで痩せる」系の文言はNG
- 低カロリー食などを食事代わりとすることで摂取カロリーを抑える = 痩せる(体重が減る)のように、商品そのものの効果でなければOK
※ただし、そういう意味でのダイエット効果であることをユーザにわかりやすいよう明記する必要があります。
「デトックス」関連のNG表現
デトックスとは、ざっくり言うと
【体内に溜まった有害な毒物を、体外に排出させる】
という意味で利用されることの多い文言です。
こちらもダイエットに関連した健康食品などを中心に、
サプリメント、化粧品などでもよく見かける表現ですね。
「毒素の排出」「老廃物を排出する」「体内を浄化」など
人体組織の機能を増強・増長させるような表現は
医薬品的な効能・効果とみなされてしまうぽ!
健康食品や化粧品ではそういう表記が禁止とされているぽ
肝機能強化の商材に使われることが多いぽ~
二日酔い対策、強肝作用なども同じ意味になるから
注意しておくぽ~~~
デトックスという表現について、楽天市場では「健康食品」「化粧品」のほかに「健康器具」の区分でも使用禁止とされています。
全て共通して【当該商品の使用により、体内の毒素や老廃物排出効果があるかのような記載は全てこれに該当】とされていますので、ご注意下さい。
「便秘」関連のNG表現
特に多くの女性の方が悩みを抱える便秘についても、
予防、改善、解消などの表現が禁止とされています。
こちらも同様に健康食品・化粧品・健康器具が規制対象なので、
いずれも「状態が改善する」といった医薬品的な効果・効能の標ぼうが出来ません。
「便秘解消」「お通じがよくなる」「便がどっさり出るようになる」など
「お腹に効く」「腸に効く」のように
具体的な体の部位を明記するのもNGだぽ!
健康食品や化粧品、健康器具は
あくまでも“状態を維持するもの”であって
“改善してくれるもの”ではないということを覚えておくぽ!
- 商品を使用するだけで、便秘の改善・予防効果があるような直接的表現はNG
例)「便秘に効く」「お腹の調子がよくなる」など - 効果・効能を明記せず、連想させるような表現はOK
例)「毎朝スッキリ」「スッキリをサポート」など
まとめ
ダイエット関連ワードの特集、いかがでしたか?
前回のまとめでも触れていますが
「他のショップがやっているから」「まだ指摘されていないから」と
後回しにしてはいませんか?
モールのペナルティや行政指導を受けてしまう前に
これは怪しいかな?と思ったら、必ず見直しやチェックをしてみてくださいね。
どれがOK、どれがNGの判断は専門家への相談をオススメするぽ
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