豆知識

「飲む日焼け止め」がNGワード!薬機法は定期的なチェックが必須!

2018年6月28日。
楽天市場は、健康食品のNGワード例に「飲む日焼け止め」を追加しました。

該当商品を扱っているショップさんは表示の是正が必要ですが、
現在もこの表現を使用して販売されている商品はたくさんあり、
まだ事態を把握されていないショップさんも多いようです。

そこで今回は、薬機法の基礎知識から楽天市場での禁止内容までを
まとめてご紹介したいと思います。

ページコンテンツ

そもそも薬機法(旧薬事法)とは?

薬機法というのは略称で、正式名称は
「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」と言います。

医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品が規制対象ですが、
条件によってはそれ以外も規制の対象となる場合があります。

健康食品も規制対象

健康食品については、本来は規制の対象外ですが
医薬品と同等の効果、効能をうたった場合
無承認無許可医薬品と見なされる可能性があります。

トクホなど、保健機能食品は法律で許可された範囲内であれば、
含まれる成分についての効果を記載できますが、
法律で定められた範疇を超える表現はできません。

健康器具も規制対象

健康雑貨・健康器具も医療機器と同等の効果、効能をうたった場合
無承認無許可医療機器と見なされ薬機法違反となる可能性があります。薬機法概念図
販売商材が薬機法違反の対象となった場合、
メーカーだけでなく販売店も責任を問われる可能性があるので注意が必要です。

NGワードで薬機法チェック

楽天市場は、薬機法に抵触する恐れのあるページがないかどうか、
出店店舗すべてをチェックすることはできていません。

ですが、確実に薬機法に抵触すると考えているワードについては、
NGワードとして楽天市場のガイドラインに定められています。

NGワードは、「薬機法関連商材の取扱いに関するガイドライン」
「Ⅲ.NGワード集」にて確認することが可能です。

NGワードが記載されているにも関わらず、それを放置していると
違反点数制度の加点対象となってしまいますので、
問題となる表現が無いかどうか、店舗様ご自身で確認いただく必要があります。

「飲む日焼け止め」がNGワード

2018年6月28日に「飲む日焼け止め」が楽天市場のNGワードに追加されました。

商品名や商品説明文などのテキストはもちろん、商品画像への記載もNGです。

2018年10月1日(月)を過ぎてもこの記載がされていた場合、
違反点数加点対象になってしまいますので注意が必要です。

違反対象には「飲む日焼け止め」という表現だけではなく、
以下のような同義と解釈される表現についても含まれます。

日焼け止めサプリ、飲む太陽ケア、飲むUVケア、やかないサプリ、飲む日差し対策、日傘サプリ、飲む紫外線カット、飲むホワイトケア、なめる紫外線対策、飲む太陽対策、飲む日焼け対策・・・

このような記載があった場合、猶予期間中に修正を行う必要があります。

猶予期間内に修正を行わなかった場合、違反点数35点が加点されます。

違反点数制度

違反点数制度とは、楽天市場の規約・ガイドライン違反に対して点数を付け、
それに応じて、表示制限や利用制限、営業停止、違約金徴収等
ペナルティが課せられる制度のことを言います。

この違反点数の合計が累計35点となったときに課せられるペナルティは以下の通りです。

違反点数35点のペナルティ内容
  • ランキング掲載制限7日
  • 検索表示順位ダウン7日
  • 一部掲載媒体掲載制限7日
  • 違約金10万円

単純な罰金・違約金だけではなく、表示の制限もかかってしまうため
該当期間の売上が減少することは避けられません。

まとめ

NGワードやガイドラインは随時更新されているため、定期的な確認が必要です。

厳しいペナルティを課せられることがないよう、
ガイドラインへの対応はいち早く行う必要があります。

ただ、楽天の定めるガイドライン遵守するだけでは、
法令違反や行政指導等のリスクをゼロにはできません。

個々の広告表現について不安や疑問がある場合は、
所轄都道府県薬務担当課にご相談いただくことをおすすめします。

また、薬機法にはこのような記載もあります。

【薬機法】第六十六条
何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない。

出典:厚生労働省 医薬品等の広告規制について

「何人も」という記載は「関わるすべての人」と読み替えることができます。

つまり、「楽天市場自身も責任を問われる可能性がある」ということです。

このリスクに、楽天市場はガイドラインや規約を定めることで対応しているわけです。

楽天市場内での規約意識を高めるためにも
今後さらに取り締まりは強化されていくものと思われます。

店舗様は、定期的にガイドライン・規約の確認を行い、
お客様に安心して利用していただける店舗を運営していきましょう。

ABOUT ME
SEOとご購入いただいた弊社システムの設置およびメンテナンスの担当です。 楽天市場に出店、店長を経験しており、店長に役立つ情報を紹介しようと考えております。

ネットショップ運営でお困りのことはありませんか?
お気軽にご相談ください。