「ネットショップでよく見る・よく出る薬機法」シリーズの第3回目は
疲労回復や滋養強壮、不眠解消、コレステロールに関する表現など
『ヘルスケア(健康管理)』に関連したキーワードのNG表現です。
ネットショップで薬機法が絡むと
- どういった表現がNGなのか?
- 具体的に何がダメなのか?
しっかりポイントをおさえて確認していきましょう。
「疲労回復」関連のNG表現
老若男女問わず「体の疲れ」は切っても切れないお悩みですね。
「疲労回復」という文言で注意が必要なのは、
やはりサプリメント類などの健康食品です。
繰り返しになりますが
健康食品は「健康を維持するための補助」的な食品類であって
身体機能を大幅に改善できるものではありません。
したがって、ここでも以下のような表現はNGとされています。
「滋養強壮」「疲れを取る」「夏バテの予防」など
効果・効能の標ぼうになってしまうぽ
商品に含まれる成分が「どういう目的で」
「何に対して作用するか」で医薬品や栄養機能食品などの区分が決められてるぽ!
また、疲労回復の同等表現として、滋養強壮という表現もよく見かけますね。
字面を見てなんとなくの意味は理解できても
つまりどういうことなのか?
というのは、なかなか知る機会がないのではないでしょうか。
食べ物から取った栄養素を体に必要な栄養に変え、その栄養を体の全身に届けることで、体の弱っているところを強くする働きのこと
参考:日本専門薬局同志会
改めて意味を見てみると、滋養強壮はその単語そのものが
『身体機能の増長・増強』にあたる表現とも取れてしまいます。
健康食品には使用できない文言ですので、注意しておきましょう。
- 商品の摂取によって直接的に疲労が回復するような表現はNG
- 商品の摂取プラスαの行動(睡眠、休息など)が伴う場合はOK
※服用の状態により、状況が異なる場合がありますのでご注意ください。
「不眠解消」関連のNG表現
睡眠系のサプリメント類で使用されがちなのが「不眠解消」をうたう表現です。
「安眠効果」「ぐっすり眠れる」「不眠症の改善」「精神が安定する」など
商品を摂取することで“自然と”眠れるようになる
という風な表現がNGだぽ!
現在、服用することで睡眠の改善をうたうことのできる商材は
第1類から第3類までの医薬品(睡眠導入剤など)のみとなっています。
特に向精神剤にあたる睡眠薬などは
非常に強い効果・効能により、医師の処方が必要な医薬品です。
こうした医薬品の販売には販売許可が必要ですし、
医師の処方が必要な睡眠薬は通販そのものが禁止されていますので
安易に表記してしまわないよう、特に注意する必要があります。
確かに、サプリじゃ不眠解消は難しいよねぇ
悩みに付け込むような表現は売る側もリスクが大きいぽ
気をつけてほしいぽ~
「コレステロール」関連のNG表現
健康を気にする人なら
「コレステロール」という単語をよく目にするのではないでしょうか。
一般的に血中のコレステロール値が高いと動脈硬化が進み、
脳梗塞や心筋梗塞など、血管系の病気が起きやすくなると言われています。
はっきりした病名(病状)が出てきましたね。
サプリメント類や健康食品では、具体的な病名や病状を出して
効果・効能を標ぼうすることができません。
したがって、病気の予防に繋がりかねない表現もNGワードとなります。
「コレステロール値を下げる」「コレステロールを分解する」など
「コレステロールが高めの方へ」というような
やんわりとした表記が許可されている場合もあるぽ!(※)
簡単に言うと、国が審査をした上で
おなかの調子を整えるとかコレステロールを正常に保つなど
特定の保健機能の表示が許可されている商品だぽ!
消費者庁の許可を受けているからだぽ!
特定保健用食品はきちんとした機関を通しているからこそ
その保健機能を表示できるんだぽ~!
※特定保健用食品の許可を取得していない通常の健康食品では標ぼうできません。
参考:厚生労働省 e-ヘルスネット
特定保健用食品をはじめとする保健機能食品であっても、「コレステロールを下げる」というような改善方向に言い切る表現は、薬機法や景品表示法に抵触するおそれがあります。仕入れなどで特定保健用食品を販売する際は、製品のパッケージに記載されている以上の過剰表現をしないように注意が必要です。
まとめ
ヘルスケア関連ワードの特集、いかがでしたか?
医師でも改善や予防が難しいような健康にまつわる悩みは
サプリメントや健康食品で容易に解決できるものではありません。
販売者だけでなく、ときに消費者にもリスクを負わせかねませんので
禁止表現がないか、特にしっかりとチェックを行っておきましょう。
人の体に強く作用する表現が多いぽ
少しでも表現に不安を覚えたら必ず専門家へ相談するぽ~
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