自社で取り扱う商品において、隙の無い品揃えが理想ではありますが、
やみくもに商品を増やしていっては無駄なリスクを抱えるだけで現実的ではありません。
あらゆる面での自社のキャパシティを考えて
戦略的に無駄なく品揃えを増やしていきたいですよね。
そこで今回は、膨大にある商品の中から
自社の強みを活かせる「隙間商品」を探し出す方法を2つ紹介したいと思います。
楽天サーチを使った隙間商品の探し方
- 競合店舗もしくはベンチマークとする店舗を探す。
- 調査対象店舗の「ショップ内検索」で空欄で検索する。
- 検索結果ページに表示される「ジャンル」と「価格」を確認する。
自店舗と調査対象の店舗の品揃えを比較して隙間商品を探しましょう。
各店舗の最多価格帯を比較する
今回は「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー2018」の
「レディースファッション」ジャンル大賞およびジャンル賞を獲得した
3店舗を使って分析したいと思います。(調査日2019/1/31)
ショップ内の商品すべてでは商品数が多いので
レディースファッションカテゴリーに絞って見ていきたいと思います。
オシャレウォーカー osharewalker
対象ジャンル商品数898件
最多価格帯3,240~4,000円
最多価格帯商品数250件
antiqua
対象ジャンル商品数956件
最多価格帯4,840~5,760円
最多価格帯商品数241件
ecoloco(エコロコ)
対象ジャンル商品数415件
最多価格帯2,560~3,240円
最多価格帯商品数71件
最多価格帯を見ると、それぞれのショップの注力価格帯が異なることが分かります。
このことから、レディースファッション商材で挑戦する場合、
上記3社の最多価格帯を避けた価格が隙間商品の有効価格帯となります。
具体的な商品を探す場合は、「ワンピース」などのメインキーワードに
カラーや素材などで絞り込み検索し、競合他社の少ない商品を見つけましょう。
店舗カルテを使った隙間商品の探し方
店舗カルテの「商品ジャンル別成長性」というバブルチャートで
特定の月の商品ジャンルの売上の伸び(=成長性)が確認できます。
グラフの縦軸「楽天市場商品ジャンル成長性」
前年同月比で楽天市場商品ジャンルの売上変化を表し、
楽天全体で売上が伸びている商品ジャンルであるほど、バブルが上に表示されます。
グラフの横軸「自店舗商品ジャンル成長性」
前年同月比で自店舗商品ジャンルの売上変化を表し、
自店舗で売上が伸びている商品ジャンルであるほど、バブルが右に表示されます。
このチャートでAのエリアにバブルが表示されていた場合、
それは、楽天市場全体で売上が大きく伸びているにも関わらず
自店舗での売上が伸び悩んでいる商品ジャンルです。
該当商品ジャンルはお客様からのニーズが高く、売上の伸び代がある事を示します。
Aに表示されたジャンルの楽天ランキング入賞商品と比較し
自店舗の商品に不足している部分を洗い出してみましょう。
なぜその商品が売れているのかを分析することで
隙間商品を見つけるきっかけになると思われます。
※まったく商品が売れていない店舗様は
残念ながらバブルは表示されず参考となるデータが取得できません。
まずは取扱推奨レポートなどを参考に売れる商材を探しましょう。
商品ジャンル別成長性はRMSで確認可能です。
「RMSトップ >> データ分析 >> 2 店舗カルテ >> 店舗カルテ >> 「売上」欄の「もっと見る」 >> 「売れてる商品は?」を選択 >> 商品ジャンル別成長性
まとめ
いかがでしたでしょか?
楽天サーチを使って「カラー」や「サイズ」等、
検索条件を絞っても隙間商品が見当らなかった場合、
「送料無料」や「翌日配達 (あす楽)」でも絞り込みをかけ、
自社が1番になれるカテゴリを探してみましょう。
RMS内には様々な分析ツールがありますが
あまり使い方が分からずに放置されているものも多いのではないでしょうか。
これを機会にあらゆるデータを確認してみると
ショップ運営においての大きなヒントを見つけることができるかもしれません。
商品仕入れや、ベンチマークとする店舗探しのお役に立てば幸いです。
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