2020年の新語流行語大賞は、新型コロナウイルスを象徴する「3密」が受賞しました。
新年を迎えてもコロナの勢いはなかなか終息しませんが
2021年はどんな年になるのでしょうか?
今回は、日経クロストレンドの記事を参考に
2020年のおさらいと2021年のヒット予測について考えていきます。
2020年ヒット商品のおさらい
鬼滅の刃
『鬼滅の刃』は、週刊少年ジャンプで連載していた漫画が原作で、
コミック累計発行部数が1億2000万部を突破する、言わずと知れた大人気漫画です。
2020年10月16日に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が、
わずか3日で興行収入46億円を突破し10日で興行収入は100億円を超えました。
2020年12月27日時点で興行収入324億7889万5850円を記録。
千と千尋の神隠しの316億8000万円を抜き、国内の歴代興行収入でトップに輝きました。
ローソン、ダイドードリンコ、ユニクロ、スイーツパラダイス、バンダイなど
食品から衣服まで鬼滅の刃とのコラボ商品は軒並み爆発的なヒット商品となっています。
日常会話でも使いましたよね~
マスク消費
需要の急増を受け政府がマスクを配布するほど、マスクは必需品となりました。
シャープ、ユニクロ、AOKI、青山商事、アンダーアーマー、ミズノ、良品計画などの
異業種の企業が数多くマスク製造に参入しました。
マスクに関連して、マスクケース、マスク用スプレー、マスク専用の洗濯ネットや洗剤、メイクキープミスト、イージーラッシュなど様々な関連商品の需要も高まりました。
楽天注目キーワードランキングで常にマスクが一位となり、マスクに関連するキーワードも多く検索されていたことをふまえると、2020年マスク消費の経済効果は実に大きかったと考えられます。
Zoom
新型コロナウイルスの影響で働き方やライフスタイルに大きな変化があり
その課題を解決するために欠かせなくなった代表的なツールといえばZoomです。
2020年2月ごろから新型コロナの感染拡大が始まると、4月には多くの会社員が在宅勤務を始め、相手の顔や資料を見ながら話せるビデオ会議のニーズが一気に高まりました。
ビジネスシーンだけなく、リモート飲み、英会話やヨガのレッスンなど
プライベート利用のニーズも一気に高まりました。
リモートワークに必要な、机、椅子、イヤホン、マイク、カメラ、ネット環境、配線など
様々な商品の需要が高まり、一時は関連商品が品薄状態に陥りました。
愛の不時着
自粛期間中、家で過ごす時間が増えたことで動画コンテンツを
視聴する時間が増えたという方は多いのではないでしょうか。
しゃっくりさんも含め、老若男女を熱狂させ大きな話題になった作品が
Netflixから配信された「愛の不時着」です。
感染拡大による巣ごもり需要の影響で動画配信サービスの利用者が増え
韓流ブームが再燃したとも言われています。
また、YouTubeやインスタライブなどの動画コンテンツを利用した発信を
新たにスタートさせる著名人が増えたのも特徴的でした。
メンズコスメ
マスク着用の常態化で化粧にこだわらない女性が増える中、
メンズコスメ市場は伸びを見せました。
オンライン会議などで自分の顔を見る機会が増え、肌を整える必要を感じる人が多くなり
メンズコスメ市場が伸びたと分析されています。
20代〜30代がターゲットかと思いがちですが
40代以上も一定数がBBクリームに手を伸ばしました。
最近はタレントの手越祐也さんや、実業家のローランドさんも
コスメのプロデュースに乗り出し、メンズコスメ市場はアツいと言えます!
2021年のヒット商品予測
キャンプ・グランピング
3密を避けられるという点でキャンプやグランピングの人気が拡大しており
手つかずの大自然をリゾートに昇華するサービスが次々に誕生すると予測されています。
そうなると、関連商品に注目が集まります。
専用の衣類、救急用具、飲み物、食材、アクティビティグッズ、スマホ機器、ライトなど、より快適に過ごすためのグッズの売上増が考えられます。
至れり尽くせりのリゾートホテルでは決して味わえない旅の醍醐味が、
全国の旅人の好奇心をかきたてる、そんな2021年になるかもしれません。
昆虫食
数年前からじわじわと注目されてきた昆虫食が
2021年は“ムシ”できない存在になっています。
その中で最もブレイクしそうなのがコオロギです。
無印良品を運営する良品計画が5月にコオロギせんべいを発売。
オンラインショップ限定だったにもかかわらず、
発売初日に完売し6月に急ぎで販売を再開したほどでした。
さらに汎用性が高い食材として最も広まりそうなのがコオロギパウダーです。
パウダー状にすることで製粉、製麺、調味料など食品としての加工がしやすくなります。
FUTURENAUTではコオロギパウダーを商品として販売し
大手食品メーカーとの取引も始まっているそうです。
空間丸ごと紫外線除菌ライト
ウシオ電機は紫外線殺菌技術のCare222を使ったライトを発表しました。
天井などから特定の波長の紫外線を照射すると、
空間や床、壁、机などを数分間で除菌できる画期的な商品です。
1台当たり30万円(税別)と高価であり、広い面積をカバーするには何台も設置する必要がありますが、量産化によって価格が下がれば一般家庭向けの販売も考えられます。
もともと21年の量産開始を目指していましたが、新型コロナウイルスの広がりを受けてその計画を前倒し、9月から病院などへの販売を始めました。
2021年1月からは、照明と紫外線殺菌を組み合わせた商品やサービスが販売される予定です。
Care222などの紫外線除菌は、当面コロナ対策として脚光を浴びそうですが、風邪やインフルエンザ、食中毒など、他の感染症も減らせる可能性がありアフターコロナは感染症がまれな時代になると期待したいです。
ARグラス
ポストスマホの最有力であるAR(拡張現実)グラスが、
2021年、ついに手の届く価格で登場予定です。
ECの視点からみるとアパレルなどの店舗で活用される可能性が高いです。
MESONが開発したPORTAL with Nrealは、
NrealLightを使うことで、ただの部屋を新感覚の買い物空間に変えることができます。
グラス越しに見ると、バーチャルな装飾が現れて空間が演出され、
さらにモデルが浮かび上がって衣服を好きな角度から鑑賞できるそうです。
また、早ければ21年末にも登場すると噂されているのアップルグラスも注目です。
iPhoneに処理を任せてメガネを簡素化し、どこでも通話やバーチャル会議ができたり、スマホを触らずに情報を引き出せたりと、我々の生活スタイルに革命が起きる予感がします。
透明マスク
半透明ながらも口元全体を覆う透明マスクをご存知でしょうか?
テレビ番組や飲食店で見かけることが多いですよね。
ウイルスなどの微細なものは通過してしまうため、あくまでも飛沫防止が主な用途になります。
2020年10月の発売開始と同時に注文が殺到。
百貨店や飲食、観光などの接客業はもちろん、保育園や介護施設などからの
問い合わせも多いとのことです。
マスク最大手のユニ・チャームも2021年に透明マスクの発売を予定しています。
笑顔が見える透明マスクは、接客業や営業職はもちろん、
一般層も含めた一大ジャンルに成長する期待がもてます。
まとめ
日経トレンディが毎年発表する恒例の特集いかがでしたでしょうか?
その中でもEC分野と関わりが深いものをピックアップさせていただきました。
コロナ渦で今後の見通しが予測しずらい年明けになってしまいましたが
2021年で注目されている出来事やアイテムを知っておくことで
ユーザの求めるサービスや商品を提供するためのヒントにしていきましょう。
2021年は丑年です。
商いは牛の涎とことわざがあるように
モチベーションを丑(うし)なわずに邁進してきましょう!
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