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急速に増加するD2Cとは?SNS活用でユーザと共感し合う新たなビジネスモデル

SNSブログなどの自社メディアを使ったプロモーションやマーケティングは
多くのECサイトでも取り入れられるようになってきましたね。

自社でアカウントを開設して情報発信するだけでなく
インフルエンサーとコラボして商品の認知度を広げるなど
活用の仕方はショップさんによって様々です。

そんなSNSの存在感がますます強くなる今。
『D2C』というビジネスモデルが急速な拡大を見せています。

サムライ
サムライ
でーつーしーー・・?
じーぽ
じーぽ
・・・

今回は『D2C』について詳しく解説していきたいと思います。

D2Cとは?

D2C(Direct to Consumer)は、自社で企画・製造した商品を
自社の販売チャネルで直接消費者に販売する仕組みのことです。

多くの企業では、自社商品を販売する際に、販売会社に商品を卸すなどして
自社では直接販売しないケースが一般的です。

それに対して「D2C」は、他社を通さずに自社が直接販売を行います。

サムライ
サムライ
それは新しいでござるか・・?

D2Cというモデル自体は新しいものではありません。

ですが、SNSやECを活用してより透明性を高めたブランディングを行うという点に
いま注目を集めている新しさがあると言えます。

D2Cのメリット

自社のコンセプトを伝えやすい

D2Cは、企画から製造、販売までをワンストップで行うため
自社のコンセプトや方針を直接ユーザに伝えられるというメリットがあります。

とくに最近では、SNSを活用することで、自社の想いを直接届けることができ
逆に、ユーザの想いや要望も受け取りやすくなっています。

企業とユーザの風通しを良くすることで
より透明性の高い商品を提供することができるわけです。

顧客データを把握しやすい

さらに、どんなユーザが自社のファン(=顧客)になってくれるか
いち早く把握できるというメリットもあります。

SNSを通じた生の声を収集することで、ニーズを吸い上げるだけでなく
顧客の属性を把握でき、プロモーションなどの戦略も立てやすくなります。

新興ブランドでも売上を作れる

SNSを通じたコミュニケーションを強化しブランディングを行うことで
企業やブランドの認知度を上げることができます。

大きな広告予算を投下しなくても、SNS投稿の拡散や口コミで認知度が上がり
新興企業・ブランドであっても大きな売上に結び付けることができるようになります。

ECを使うことでコスト減

多くのD2Cブランドは、オンライン販売のみに特化しています。

これにより、初期投資が安くなるだけでなく
店舗の家賃や人件費などのランニングコスト削減することができます。

より利益を生みやすいビジネスモデルと言えます。

アメリカのD2C成功事例

Warby Parker(ワービーパーカー)

2010年にニューヨークで生まれた
メガネをはじめとするアイウェアのD2Cブランドです。

2015年には、Fast Companyという米メディアで
「世界で最もイノベ―ティブな50社」で1位にランキングされました。

不要な中間業者を排除し、実店舗を持たずにスタートさせたことで
アメリカの一般的なメガネの1/4の価格で販売することを可能にしました。

Glossier(グロッシアー)

2014年にニューヨークで創業された
化粧品などを提供するコスメのD2Cブランドです。

創業者Emily Weissが、Vogueのスタイリストとして働きながら運営したブログが
1000万PVを集めるほど人気を集めたことをきっかけに立ち上げました。

このブログを軸にコンテンツマーケティングを強化し
ブログ経由のユーザの囲い込みに成功しました。

Glossier グロッシアー【Cloud Paint】ジェルクリーム チーク

Glossier グロッシアー【BoyBrow】眉マスカラ ナチュラルな眉メイク

allbirds(オールバーズ)

サンフランシスコのシリコンバレーを拠点とする
スニーカーのD2Cブランドです。

創業者のティム・ブラウンは、元サッカー選手で
現役時代はニュージーランド代表にも選出されるほどの選手でした。

オールバーズの販売するスニーカーは
素材にウールユーカリの樹皮を採用していることが特徴で
超軽量化されたシューズは、TIME誌に「世界一快適なシューズ」と称され
シリコンバレーを中心に大ヒットしました。

さらにウール業界研究グループからの補助金、ニュージーランド政府からの融資も受け
ウール製スニーカーの特許も取得しました。

オールバーズ allbirds メンズ スニーカー ウール ランナーズ Wool Runners

オールバーズ allbirds メンズ スニーカー スリッポン ウール ラウンジャーズ Wool Loungers

日本のD2C成功事例

COHINA(コヒナ)

20~30代の女性をターゲットにしたレディースアパレルのD2Cブランドです。

このブランドの特徴は、身長155センチ以下
低身長で小柄な女性のみをターゲットにしているところです。

本来であれば多くの女性が楽しむ洋服選びを
自分が着られるサイズかどうかを確認するところから始まるという
悩みに寄り添ったコンセプトが人気を呼んだ要因です。

大きな利益を出すことを目的とした大手ブランドにはできない
ニッチなニーズにフォーカスしたアパレルブランドです。

BULK HOMME(バルクオム)

メンズスキンケア商品に特化したメンズコスメのD2Cブランドです。

商品自体の品質に力を入れていることから
パッケージは非常に簡易的なものにしているのが特徴です。

SNSを積極的に活用した広告プロモーションで
窪塚洋介を広告塔に採用するなどしてブランディングを行っています。

ECでの定期購入(サブスクリプションコマース)販売に移行し
売上を大きく伸ばしました。

Her lip to(ハーリップトゥー)

元AKB48メンバーのこじはること、小嶋陽菜がプロデュースする
レディースアパレルのD2Cブランドです。

グループに所属している頃からモデルとしての活動を始め
男性のみでなく女性からの人気も獲得し、SNSのフォロワーは数百万規模。

このフォロワーを軸に、クローズドなコミュニティー戦略
ファンと共感し合える商品開発が人気につながっている。

新商品はSNSを使って事前告知を行うため
人気商品になると、発売時には1万ユーザのアクセスがあるという。

D2Cについてのまとめ

D2Cとは、大手企業が採用するビジネスモデルというよりは
ベンチャーなどのスタートアップ企業が採用するビジネスモデルです。

SNSを最大限に活用することで、よりニッチな需要を吸い上げられるため
大企業にはマネできない商品開発が行えます。

SNSとECという現代のIT技術が組み合わさった「現代版D2C」
新たなブランド立ち上げを、より一層後押しする存在になりそうです。

ABOUT ME
元デザイナー。いまは技術全般いろいろ見てます。 デザインのちょっとしたコツやトレンド情報など、分かりやすくて役に立つ記事を公開していくでござる。

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