東京都心では6月27日から7月15日まで、
19日連続で日照時間が3時間未満となっており、記録的な日照不足に陥っています。
このいわゆる「梅雨寒(つゆざむ)」によって、
ECのみならず、経済は大打撃を受けているのです。
目次
2019年の夏は冷夏?
冷夏とは
天候に関する実況や予報について表現する時に、気温や降水量などを「低い(少ない)」「平年並」「高い(多い)」の3階級で示すことがあります。
この3つの階級に分ける区分値は、30年間の観測値(夏の平均気温など)を小さい順に並べて、小さい方から10番目まで(全体の33%)が「低い(少ない)」、11~20番目(同33%)が「平年並」、それ以上を「高い(多い)」、各階級の出現率が等しく33%(10年)となるように決めています。
「冷夏」や「暖冬」は、これらの階級を用いた表現です。
「冷夏」とは、夏(6~8月)の平均気温が3階級表現で「低い」場合、「暖冬」とは、冬(12~2月)の平均気温が「高い」場合を指しています。
気象庁公式サイトより一部抜粋
冷夏で売り上げが激減!?
あまりピンとこない方もいるかもしれませんが、冷夏によって経済は大打撃を受けます。
なぜなら、本来売れるはずだった、夏物の消費が劇的に落ち込むからです。
今年は、日照時間が19日連続3時間未満(7/15時点)など
7月としては記録的な梅雨寒(つゆざむ)が続いています。
夏に売れるものと言えば、サンダルや、Tシャツなどのアパレルから
エアコン、扇風機などの季節家電があげられます。
これらの多くは、暑くなってくる6月から7月前半に買いそろえる方が多いです。
全然使ってないけど
寒い日が続けば続くほど、購入する機会が減り
いざ8月頃に暑くなってきても
でも、あと少しで秋になるから来年でいいか~
と、購入に踏み切れずに夏をやり過ごす人が増えてしまうのです。
百貨店を見れば対策方法が分かる!?
この寒い7月、苦戦しているのはどこの業界も一緒です。
大型の百貨店でも、飲食店でも
寒いことで、本来売れるべきものが売れていないのです。
なぜ百貨店を見ればヒントになるのかというと
大手の百貨店では、環境に応じて売る商品や売り場の配置を変更したりする
プロのコンサルタントがいることが多いからです。
このように天候のせいにして簡単に諦めるのではなく
百貨店がどのような工夫をしているのか、実際に足を運んで見に行ってみましょう!
とある大手百貨店では、例年であればサンダルの販売を強化する時期ですが
通年で使えるパンプスを最前列に陳列する戦略を行っているようです。
また、梅雨が明けて暑くなったときにすぐ対応できるよう
バックヤードには夏物のサンダルの在庫がしっかり確保されています。
このように、不利な状況をプラスに持っていく対策が必要なのです。
ポイント2倍になるラーメン屋にいってたなぁ~
冷夏でも売り上げをキープするには?
冷夏だからという理由で諦めるのではなく
いかに売り上げを落とさないような対策を行うかということが重要です。
秋物商品の販売をする
肌寒い時期に半袖の販売強化をしても売り上げは伸びません。
早めに秋物の販売を始めるというのも1つの手です。
都内を歩いてみると、まだ長袖を着ている人がちらほら。
半袖を着ていても、1枚上着を持っていくという人も多いのではないでしょうか。
実際に百貨店などでは、夏服の上に羽織れる上着やジャケットなどを購入する人が多く
売上も好調のようです。
温かい料理の販売を延長する
ECとは少し離れますが、飲食店では、鍋料理の売り上げが好調のようです。
普段、この季節には鍋を提供していないお店でも
あえて単価の高い鍋を売り出すことで、逆に売り上げがアップしているのだそうです。
また、例年であればたくさんの海水浴客でにぎわう海の家では
ラーメンなどの温かい料理で冷えた体を温めるお客さんが増えているようです。
このように、ちょっとした工夫をすることで
売り上げをキープするだけでなく、アップさせることも可能ということなのです。
むしろ、この戦略をとっていないお店が多い中
天候に合わせた対策をとれる店舗は大きなアドバンテージをとることができるでしょう。
寒い7月でも売り上げをキープする方法まとめ
今年は、寒い7月で冷夏になる可能性もありますが
この戦略は、いろいろなシーンで応用することができます。
暖冬になるかもしれませんし、そのほかにも予想外の出来事はたくさん起きるでしょう。
雨が降った日は、ポイント2倍など、身近な逆境を利用するのも良い方法です。
起きてしまったからしょうがないと諦めるのではなく
それが起きた時にどう対応するか、ということが重要です。
予想外のことが起きるかもしれないということを常に意識して運営することで
環境に左右されない店舗づくりをしていきましょう!
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