何かいい方法はありませんかー?
少し前に、ECサイト向けマーケティングの基礎知識編を書きましたが
今回は、「SWOT分析」にスポット当てて解説していきたいと思います!
ビジネスシーンでもよく利用されるとても有名フレームワークなので
この機会にしっかり確認しておきましょう!
目次
SWOT分析とは?
SWOT分析とは、事業やサービスを取り巻く環境を4つの側面から要因分析し
戦略立案や現状分析、意思決定を行うためのフレームワークです。
分析に使う4つの要素の頭文字から「SWOT分析」と呼ばれています。
■SWOT分析
Strength(強み)
Weakness(弱み)
Opportunity(機会)
Threat(脅威)
縦軸に「内部環境」「外部環境」、横軸に「プラス要因」「マイナス要因」をおき
それぞれの要因を整理することで、事業やサービスの機会を分析していきます。
プラス要因 | マイナス要因 | |
---|---|---|
内部環境 | ① Strength -強み- 競争力にとって「プラス」 |
② Weakness -弱み- 競争力にとって「マイナス」 |
外部環境 | ③ Opportunity -機会- 自社にとって「追い風」 |
④ Threat -脅威- 自社にとって「逆風」 |
実際の分析に入る前に、検討する項目はあらかじめ決めておくようにしましょう。
① Strength -強み-
目標を達成するためにプラスに働く、ライバルと比べて優位性のある要因です。
品質の高さやコストの安さなど、他社と比較したときの自社の強みを分析します。
- 価格が安い
- 財務体質が健全
- 広く認知されている
- 経営トップの意思決定が速い
② Weakness -弱み-
目標達成のマイナスに働く阻害要因、または重要要因であるのに不十分である点です。
これらは何らかの手段で補強する、もしくは克服するための方法を考えます。
- 人手不足
- 組織力が弱い
- 商品力が弱い
- 配送までに時間がかかる
内部環境についての検討は主観的になりがちなので注意しましょう。
内部環境の分析を主観的にしないためには、競合他社と比較することです。
競合他社にある技術が自社にはないと言える場合は指摘することができます。
③ Opportunity -機会-
目標を達成するうえでチャンスとなるような外部要因や環境変化を指します。
自社の強みを活かせて、勝機のある市場を見出すことができれば理想的です。
- 競合他社が少ない
- ニーズが多様化している
- 流行に左右されにくい商品
- 増税前に駆け込み需要の見込みがある
④ Threat -脅威-
目標達成を阻害するような影響を与える外部要因や環境変化です。
回避、もしくは何らかの方法で影響を弱めることができるかを考えます。
マイナス要因でも、企業には左右できない要因が脅威であることに注意してください。
- 消費増税
- 大手企業の参入
- 業界の変化のスピードが著しい
- 円安による輸入原材料のコストアップ
クロスSWOT分析
SWOT分析を行うと分かりますが、これだけでは要因を書き出しただけなので
実際に使える具体性のある分析は行えません。
より具体性のあるものにするために、クロスSWOT分析を行います。
Strength -強み- | Weakness -弱み- | |
---|---|---|
Opportunity -機会- |
① 機会×強み 最大限に活用するために 積極的に取り組むこと |
③ 機会×弱み 悪影響を回避するために 取り組むこと |
Threat -脅威- |
② 脅威×強み 勝機を逃さないために 取り組むこと |
④ 脅威×弱み 最悪の事態を回避するために 取り組むこと |
SWOT分析で整理した「強み」「弱み」を横軸に、「機会」「脅威」を縦軸にして
クロスしてとるべき戦略を導き出します。
① 機会×強み ~積極的攻勢~
自社の強みを活かす機会が到来している部分です。
積極的に攻勢をかける戦略を打ち出すのが有効と考えられます。
- 越境EC分野へ進出する
- 対象としているターゲット層を広げる
- 低価格競争を仕掛けて競合他社を突きはなす
② 脅威×強み ~差別化~
自社の強みがある分野に脅威が立ちはだかるときの対策を検討します。
自社の強みを活かして差別化戦略を考えましょう。
- 配送周りに工夫を施す
- ブランドイメージを上げる
- 積極的に広告を出稿する
③ 機会×弱み ~段階的施策~
弱みの部分に機会が到来しています。
積極的な攻勢に出られないため、弱みへの改善策を打ちながら
じっくりと段階的な施策をとることが一般的とされています。
- 既存商品の価格を下げる
- 商品キャッチコピーを考える
- 新製品開発を進めて商品力を磨く
④ 脅威×弱み ~防御または撤退~
弱みの分野に脅威が立ちはだかるときの対策を検討します。
最悪の事態を避けるため、専守防御か撤退する戦略を考えます。
- 現状意地をはかる
- 別の分野への進出
- その分野から撤退を検討
まとめ
事業やサービスの戦略を検討するとき、外部環境がどのように変化しているのか
それをどのようにビジネスチャンスに変えるのか、ということは重要なポイントです。
SWOT分析を活用して、多角的かつ客観的に戦略を検討してみてください。
ネットショップ運営でお困りのことはありませんか?
お気軽にご相談ください。